MENU

白鳩保育園の離乳食

乳児のころは成長発達の個人差が大きく、月齢で食べ物を決めるのではなく、その子の発達に応じて離乳の進度を決めています。一人ひとり食べている様子をしっかり捉え、濃度、硬さ、大きさ、味など、各々の子どもに合っているか、噛めているか、飲み込めているかなどをしっかり把握し、子どもの状態に合わせて楽しい食事ができるよう配慮しています。
離乳期のポイントは「自分で食べたい、飲みたい」という欲求を大切にすることです。その子に合ったペースで、急がず、ゆっくり、丁寧にしていくことで、舌を自在に動かしてしっかり噛んで食べることができるようにします。

<さらに詳しくはこちら>

まず、離乳食を始めたばかりの子どもには『最初のひとさじ』を大切にしています。それまでミルクを飲んでいた子どもが、ミルク以外の食物をできるだけ抵抗なく口の中に入れることができるよう、摂取しやすい物を選ぶようにしています。具体的には希釈した果汁をスタートに、水溶性の物から少しドロドロした物、次にツブツブ→ザラザラ?→少しかたまりの物へと移行していきます。
舌で押さえて、歯茎でこすって、喉へ送って飲み込む作業を、ゆっくり自分でその感触を味わい、抵抗なく飲み込こむことができるように力をつけていきます。「ペチャペチャ ゴックン」から「モグモグ ゴックン」へ、そして、「カミカミ ゴックン」ができる力に高めていきます。
保育園では,保育士が一緒に食べながら「カミカミ ゴックンよ」と、子どもがしていることを言葉に置き換えて伝え、「おいしいね」と共感していくことを大切にしています。そして、自前で栄養を豊富に摂取できる「食事」に移行していきます。
繊維質で消化しにくい肉や野菜などの「異物」を食べ消化・吸収できるようになることが、この段階の課題です。この段階は、ゆっくりと消化吸収機能を高めながら、同時に食べることの出来る「口」をつくっていくことが重要です。
また、栄養面からだけでなく、配膳、食べ方、姿勢、箸の持ち方など、子どもの発達に即して伝えていくことを大切にしています。

保育園では、離乳食も一品一品の素材の味が分かる程度の「薄味」にし、すべてを「手づくり」しています。自分の手を使い、周りが汚れてもいいから手づかみしながらでも、意欲的に食べることを育てます。
それから、手と口が一緒に使えるように、「早く、早く」と急がせないで、ゆっくりと丁寧に進めていきます。食べさせるときも、最初は抱っこして「アーンして、マンマおいしいよ」など、目を見てやさしく語りかけながら食べさせてあげます。しっかり口をあけて食べた時には「上手!上手!」と、声を出してしっかりと認めてほめるように心がけています。
また、栄養面からだけでなく、配膳、食べ方、姿勢、箸の持ち方など、子どもの発達に即して伝えていくことを大切にしています。