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白鳩生活<3歳まで>

0歳児(ひよこぐみ)■

泣いて不快を訴えると清潔な布おしめに変えてくれる。ひと口ごと「おいしいね」と声をかけながら目を合わせて食べさせてくれる。排便のときは軽やかな歌声で包んでくれる。生活の一つひとつのシーンや赤ちゃん体操+揺さぶり遊びを通じて、保育士との一対一の信頼関係を育て、心も体も開放して遊べるように丁寧に取り組んでいきます。
子どもたちは日々の生活を通じて、隣で眠っている友だちの声や寝息、気配から存在を知っていきます。友だちの顔を覗き込んだり体を触れ合ったりしながら遊びや生活をしていくことを通じて、親しさを感じ取っていきます。そして、自我の目覚めを表す最初の言葉=『いや〜』が口をつくようになってくる子どもの、1歳半の節をゆるやかに越えていくよう導いていきます。
また、保育の主眼である体力づくりは0歳児から始まります。保育室の畳敷きコーナーや設営した巧技台で盛んにハイ這いを繰り返して、いろいろなものに興味を持って行きたいところへたどり着こうとします。全身の機能を全面的に刺激することは、離乳食をしっかり味わうことにもつながります。

1歳児(あひるぐみ)■■

まだ歩けずカートに乗る子どもも含めて、全員でほぼ毎日、散歩に出掛けます。しっかり歩いて、歩く力をさらに確かなものにしていきます。『手をつないで』にも保育の目当てがあります。友だちの肌あいを感じ合い、歩くリズムを一緒に探っていくなかで、働きかけたり受け止めたりすることの端緒をつくります。
まだ歩くのがおぼつかない子は、『す板遊び』や園舎の『大階段登り』などでしっかりハイハイを積んで足腰の力をつけて、歩行につないでいきます。生活では、しっかり遊び、手づかみやフォークで思う存分に食べてさまざまな食材の食味や食感を経験して食を深め、ぐっすり眠るという生活リズムを整えて、元気な体の基礎を整えていきます。
1歳を過ぎる頃から、子どもたちは『●●したら▲▲する』という生活の見通しが分かるようになり、保育士の声掛けでその見通しに沿って行動ができるようになっていきます。また、模倣活動が盛んになるというこの月齢期の発達の特徴を的確にとらえて、意欲のスイッチをたくさんつくれるよう楽しい遊びをデザインしていきます。さらに、繰り返しのある言葉を使って思いを膨らませたり、言葉の獲得にもつなげていくなど、子どもの発達に沿った保育を展開していきます。

2歳児(うぐいすぐみ)■■■

0歳から積み上げてきた身辺自立ー基本的な生活習慣の土台を完成することが大きな目当てです。
衣服の着脱、排便、食事(姿勢、箸の使い方など)に表れる生活力はもちろん、自他を判別しての物品の管理や活動の準備から後片付けまでを能動的に行えるよう導いていきます。2歳児は「イヤ!」「自分で」がたくさん出る時期です。子どもたちとの信頼関係をしっかりつくり、自分の思いをきちんと伝えられるよう、丁寧にそして粘り強く働きかけます。「自分で!!」という気持ちを大切にし、自分でできる力につないでいき、『身辺自立』を目指します。
また、2〜3人の小グループで遊ぶことの楽しさを共感していく保育を組み立てます。そのなかで『見立て』『つもり』を充実させ、言葉も豊かにしていきます。子どもたちは各々に自分の言葉で、見通しを持って行動したり、意思を表したりするようになる。そうした自我の拡張を豊かに育て、3歳からの保育に橋渡しをしていきます。